歯科診療はとても難しいです。頭と手先の両方が使えないと出来ない仕事だからです。しかし、ほとんどの患者は、歯科診療を難しい仕事とも簡単な仕事とも考えたことは無く、痛い、取れたなど、何かしらの受診する動機が発生したら来院し、当日に解決してくれると勝手に思っています。
保険診療の場合、時間を十分にとっている医院でも30分くらいです。問診票の記入や登録作業で早くて5分、問診と診察による現状の把握と説明で早くて5分、レントゲン撮影による詳細の把握と治療方法の説明で早くて5分、治療終了後の器具の片付けと消毒作業で早くて3分。
30分から上記18分を引くと処置できる時間は12分です。12分でまともな治療ができるはずがありません。歯科の治療はとても難しいのですから。
これに加えて、遅刻でマイナス5分、歯の神経が何かもわからないから基礎から説明しマイナス5分、まともに治療時間がとれるわけが無いのです。
治療時間が足りないから次の人を待たせてなんとか回している状態が保険診療中心で忙しい医院。自費の説明時間はありませんから、型取る当日に「保険だと銀歯になります・・・」と簡単な自費の説明。自費が成約するわけがありません。
治療は不可逆的な行為が多いのにもかかわらず、同意をとった証拠もなく治療がスタートしているから問題が発生したら言った言わないの状態に。
自費の成約に繋がらないばかりか、トラブルに巻き込まれる原因、ストレスを抱えながら仕事をする原因が行き当たりばったりの無計画診療です。
一口腔単位で治療とはよく言いますが、再診の度にどこを処置するかを考えているのは計画的とは言えません。